「30代で地元へUターン転職を考えているけど、地方で給料の高い仕事に就くためには、どうすればいいの?」
地元に帰りたいと思っても、どうしても気になるのは仕事。特に給料ですよね。
最初に現実をお伝えすると、30代がUターンで地元の給料の高い仕事に転職するのは、かなりハードルが高いです。
ただでさえ給与水準が低い地方は、高年収の仕事は限られます。
そうした企業への就職は、新卒時の倍率も大手並みに高く、そもそも辞める人が少ないので、中途採用の枠もかなり限られているんですよね。
じゃあ、30代のUターン転職で、地元の給料の高い仕事に就くのは難しいんですね。
安心してください。30代のUターン転職者にも、まだ可能性はあります。それが「地方の隠れホワイト企業」を探すことです。
この記事では、
- 30代のUターン転職でも入社できる地方の隠れホワイト企業の特徴
を解説します。
私は元地方記者で、『知名度はないものの魅力のある地元企業』を100社以上見つけて取材してきました。
このリサーチ力を活かして、私自身も34歳で『地元の隠れホワイト企業』にUターン&異業種転職に成功しています。
この記事を読めば、あなたのUターン転職で狙うべき企業がわかりますよ。
ぜひ、参考にしてみてください!
地方の隠れホワイト企業とは?
『地方の隠れホワイト企業』に明確な定義はありませんが、この記事では次のような企業を想定しています。
地方の隠れホワイト企業とは?
知名度はないものの、業績が安定していて、ワークライフバランスの取れた働き方ができる地元企業
地方の企業は、大都市の大手企業と違って、PRやマーケティングが弱い傾向にあるので、知名度のある企業は少ないんですよね。
でも、当たり前ですが、「知名度がない=悪い会社」ではありません。
知名度がなくても、働きやすい会社なら転職したいです。
そうですよね。知名度って、会社の業績や社員の働きやすさには直結しないんです。
地方の隠れホワイト企業の特徴3選
地方といっても、会社の数は途方もなくありますから、『隠れホワイト企業』を探すのは大変です。
そもそも、隠れホワイト企業は、隠れているわけですから、こちらから探し出してあげる必要があります。
そのための手がかりとなるのが、次のポイントです。
『隠れホワイト企業』の特徴
- BtoBメーカー
- 中堅企業
- 大手企業の子会社
①BtoBメーカー
地方のBtoBメーカーには次の特徴があります。
- 大手企業と取引しているので、業績が安定している
- ニッチな独自技術で、競合他社が少ない
- 工場を持っているので、勤務管理が厳格
こうした優良企業の特徴を備えているにもかかわらず、BtoB企業なので、知名度は低い。
だから、『隠れホワイト企業』になりがちなんです。
確かに、地元の企業の名前を知っている会社は全部BtoC企業です。
そうなんです。地方のBtoBメーカーは、地域で知名度を上げても、売り上げに直結しないので、PRに積極的でない企業が多いんですよね。
でも、それが逆にUターン転職者には狙い目で、実は私がUターン転職した先が、まさに地方のBtoBメーカーでした。
地元の両親や親族も知らないような、地元ではほぼ無名と言っても差し支えない会社ですが、超当たりの隠れホワイト企業だったんです。
地方の企業はどこも人出不足ですが、BtoB企業は知名度がない分、さらに採用に苦戦しているところが多いので、30代のUターンでも十分にチャンスはあります。
②中堅企業
中堅企業とは、次のような企業のことです。
- 従業員数が301~2000人の企業
参考:経済産業省九州経済産業局
つまり、中小企業ではなく、大企業でもない企業ってことですね。
なぜ、地方の中堅企業に隠れホワイト企業が多いのですか?
中堅企業は、成長力が高いからです。さらに成長して大企業を目指しているので、福利厚生やワークライフバランスなども重視して、良い人材を呼び込もうとしています。
また、中堅企業は事業の拡大を図っているので、多様な人材を呼び込むことに積極的です。
大都市の企業で磨いた専門性も、高く評価してくれる可能性がありますよ。
③大手企業の子会社
親会社は大都市にありますが、子会社は地方にあるというケースも結構あります。
地方にある大手企業の子会社のメリットは、次の通りです。
- 親会社との取引で業績が安定している
- 親会社と福利厚生が同じ
- 地方なのに給与水準が高い
地方にある大手子会社も、地域へのPRは軽視しがちで、知名度がない分、採用の倍率が低いです。
地方に子会社があるのはどんな企業が多いのですか?
代表的なのはメーカーですね。工場をつくるために広い土地が必要なので、地方に子会社を置くケースが多いです。
まとめ:30代のUターン転職は『隠れホワイト企業』が狙い目
30代でのUターン転職で給料の高い仕事に就くには、
- BtoBメーカー
- 中堅企業
- 大手企業の子会社
が狙い目です。
「私の地元にはそんな良い企業はない…」と思われたかもしれませんが、それはあなたの地元についての情報が、大学進学前の高校生時点でストップしているからです。
でも、地方には必ず元気な企業がありますから、しっかりと探す軸を持てば、必ず地方の隠れホワイト企業が見つかります。
以上、「地方で給料の高い仕事に就くなら『地方の隠れホワイト企業』が狙い目な理由」という記事でした。