「地方都市は住みやすいって聞くけど、何がいいの?」
都会育ちの方には、地方都市で暮らすイメージが沸きにくいですよね。
大都市以外は地方と一括りにされがちですが、地方の中でも、割と都会だったり、かなり田舎だったりと、色々とグラデーションがあるんですよ。
端的に言えば、地方の田舎の中心地が地方都市です。
この記事では、
- 地方都市のメリット3選
- 地方都市のデメリット3選
を解説します。
私は東京や地元以外の地方都市で暮らした後、子育てを優先して30代で地元にUターン。地方都市って「暮らしやすい」と心から思っています。
この記事を読めば、「程よく田舎で程よく都会の地方都市暮らしって、いいかも!」と思ってもらえると思います。
ぜひ、参考にしてみてください!
地方都市が住みやすい理由3選
この記事でいうところの地方都市とは、いわゆる七大都市圏以外の地域で、一定の規模の人口がある都市を想定しています。
私が住んでいる静岡県の浜松市なんかは、典型的な地方都市です。
①子育てがしやすい
- 自然が多い
- 思いっきり遊べる公園が多い
- 待機児童が少ない
- 子育て施設が多い
- 地域とのつながりがある
いろいろと子育てがしやすい具体的な理由はありますが、なかでも一番の理由は、地方都市はファミリー世帯を前提とした街づくりが行われている点だと思っています。
これが単身世帯が街の主体となっている大都市との大きな違いです。
例えば、私が住んでいる浜松市では、ファミレスでなくても、ラーメン・イタリアン・和食・中華など様々なお店で、子ども用のイスや食器を置いているところが多いです。
それは助かりますね!
多くの飲食店で「子どもが来るのは当たり前」という意識があるんですよね。
これは別に飲食店に限った話ではなく、地方都市の生活の前提にある意識です。
こうした意識の上に、地方都市というのは成り立っているので、子育てがしやすいのだと思っています。
②仕事の数や種類が多い
地方都市は、その地域の経済の中心地なので、小規模の市町に比べれば、仕事の数や種類も結構あります。
- メーカー
- 小売
- サービス
- ソフトウェア/通信
この辺りの業種は、一通りあります。
もちろん、大都市圏とは比較になりませんが、一定の規模の雇用があるので、仕事も探しやすいです。
地域おこし協力隊や開業するしかないのかと思っていました。
あまりに田舎の市町だと仕事は限られてしまいますが、地方都市と呼ばれる規模の市であれば、仕事は結構ありますよ。
地方には上場企業は少ないので、どんな企業があるのか、わからないと思います。
でも、地方であっても、大都市と同じように、やりがいを持って取り組める仕事はたくさんあります。
私も上京した後に30代で地元にUターンしましたが、今の仕事にはとても満足しています。
③大都市へのアクセスが良い
地方都市は、大都市と大都市の間に位置しているので大都市圏へのアクセスも良好です。
例えば、私が住んでいる浜松市は、新幹線の駅があり、1時間に1本は新幹線が来ます。
- 東京まで:東海道新幹線で1時間半
- 名古屋まで:東海道新幹線で30分
意外と東京にもすぐに行けるんですね。
先日も娘がパンダを見たいと言い出したので、土日で東京に旅行に行き、上野動物園に行ってきました。
普段は田舎暮らしをしていても、たまには大都市に行きたい時があります。
そういうときにすぐに出かけられるのは、嬉しいですよね。
地方都市のデメリット3選
ただ、やはり地方都市も田舎。
大都市を基準にすると、不便だったり、物足りなかったりすることもあります。
①年収が低い
大都市に比べて給与水準は下がります。
以下の数字は、大手転職サイトdodaで紹介されているデータです。
都道府県別の平均年収(男性)
- 東京都:514万円
- 静岡県:440万円
東京都と静岡県では、男性の平均年収に74万円の開きがあります。
なかなか年収に差があるんですね。
給与水準は、どうしても大都市にはかないません。
私も「新卒で入社した東京の大手企業だったら、今頃はもっと貰えてたんだろうな」と思う時もあります。
(そうしていたら今も長時間労働に苦しんでいたはずですが…)
でも、地方都市の方が生活コストは低くなる傾向にあるので、生活が苦しくなるとは限りません。
現に私は今のサラリーでも、不自由なく家族4人幸せに暮らしています。
②車が必要
地方都市とは言っても、車は必要です。
バスに頼るという選択肢もありますが、ベビーカーなど、荷物が多くなる子育て世帯には不便です。
地方は車移動が基本なので、車がないとせっかくの地方暮らしが楽しめなくなってしまいます。
でも、車の運転は不慣れなんですよね。
自動車教習所にペーパードライバー講習があるので、それを利用してみるといいですよ。
私の妻も大学生の時に免許を取得して以来、ほとんど運転した経験がなく「運転が怖い」と言っていました。
それでも、ペーパードライバー講習を受けて、1年もしたら、普通に子どもの送り迎えをしていますよ。
③子ども向け学習イベントが少ない
地方都市であれば、子どもの習い事は一通りありますが、それでも学習系のイベントの開催は大都市に比べれば圧倒的に少ないです。
私の場合だと、子どもに英語を身に付けさせたいと思って、子ども向けの英語教材を活用しています。
その教材には、週末の英語イベントに参加できるオプションがあるのですが、浜松市だと開催は数か月に一度。
週末ごとにイベントが開かれている都内とは、大きな違いがあります。
そういうイベントが少ないのは残念ですね。
そうなんです。なので、時折ある文化交流イベントに参加したり、親が英語で話しかけたりして、英語に慣れさせようと頑張っています。
子どもの学習イベントを重視したいのであれば、やはり大都市に住むのがいいと思います。
まとめ:地方都市なら程よい田舎暮らしが楽しめる
地方都市はもちろん大都市の利便性には敵いませんが、それでも田舎すぎることなく、「程よく田舎で程よく都会」というライフスタイルを選択することができます。
地方移住というと、どうしても、田んぼや畑に囲まれた農村で暮らすみたいなイメージが先行してしまいますが、それは地方の一つの姿に過ぎません。
都会ほど、画一的ではないのが、地方の良さなんです。
あなたの地方移住計画に、「地方都市」を一つの選択肢として加えていただけたら、幸いです!